株主総会は企業のイベントの中でも重要なイベントです。株主・投資家に自社の将来性をアピールするため、訴求力高い動画を制作し株主総会で使用するケースも増えています。
本記事では株主総会動画制作をするメリットやデメリットを紹介し、どのような動画を制作すべきか、事例を踏まえて解説します。
株主総会の動画制作とは?
株主総会で活用する動画と一言で言っても、大きく分けて2種類の動画があります。
どちらを制作すべきかを、動画制作者は事前に検討しておくことが重要です。
株主総会時に使用する動画
株主総会時に使用する動画は、総会中に実際に使用する動画です。使用方法はさまざまですが、「株主総会をインパクトあるものに演出する」「説明を簡略化させる」「企業の思いを知ってもらう」など、使用意図を明確にして作成をします。
動画を制作することで、株主総会に参加した株主・投資家に分かりやすく説明できるだけでなく、印象のあるものにすることが可能です。
株主総会後に使用する動画
株主総会に参加できない株主や投資家も多くいらっしゃいます。当日参加できなかった人のために、当日の様子を記録した動画を制作することで情報共有が可能になります。
記録した動画をHPに掲載することで、投資家に対しアピール資料として活用することもできます。

株主総会の動画制作の方法とは?
株主制作の動画を制作する際には、以下の手順で進めていくと良いでしょう。これから制作を検討している方は参考にしてください。
コンテンツを決める
株主総会で使用する動画といっても、さまざまな動画があります。まずは、どのような種類の動画を制作するのか、コンテンツを決めましょう。
分からない場合は、動画を活用することで株主総会がどのように変化するかをイメージすることが重要です。
スライドショーで説明時間を短縮したいのであれば、説明資料を分かりやすく解説する動画を制作する、株主総会を引き締まったものにしたいのであれば、株主総会開始時に放映するオープニング動画するといったように最適な動画は何かを考えてください。動画の種類については後ほど詳しく解説します。
制作スケジュールを検討する
制作スケジュールを検討する際は、コンテンツに合わせて制作期間を調整することをおすすめします。アニメーションや新規撮影等が必要であれば、最低でも2〜3ヶ月程度の制作期間が必要です。
動画で使用する資料が揃い、動画編集のみで対応できるのであれば1ヶ月程度の期間を確保しましょう。
ただし、注意点もあります。動画制作のスケジュールは変動しやすく場合によっては理想通りに計画が進行できない可能性もあります。スケジュール通りに進行したいようであれば、動画制作のプロに依頼することをおすすめします。
台本を作成する
コンセプトが確定した後は、台本を制作します。動画編集のみの場合でも台本を制作することでスムーズな作業をおこなうことができます。
台本はあくまで映像の流れが理解できるよう、写真やイラストを取り入れながらイメージできるものを制作しましょう。
撮影・動画編集をおこなう
台本が完成した後は、撮影、動画編集をおこないます。編集作業が最も時間を割く場所です。台本に沿って動画編集をおこなった後、全体を視聴して気になる箇所があれば、修正をおこないましょう。
誤字脱字等のチェックをおこなう
株主総会で使用する動画は、他の動画と異なって誤字脱字チェックが重要です。
テロップの文字が間違っていないか、説明資料で使うグラフやデータの数は合っているかなど、細かくチェックをしておく必要があります。誤った情報をそのまま当日使用すると、株主・投資家の印象を悪くしてしまう恐れがあります。1人でチェックするのではなく、複数の担当者にチェックをしてもらうようにしてください。
株主総会の動画制作のメリットとは?
そもそもなぜ株主総会で動画制作をおこなうのでしょうか。株主総会で動画を作成することで、次のようなメリットがあります。
伝えたい情報を端的に伝えられる
事業内容をスライドショーで伝える場合、説明が複雑になり長時間かけて説明をしなければなりません。特に決算報告は数字が多く、スライドショーに掲載しても解読するのに時間がかかってしまいます。
動画であれば、短時間で要点を分かりやすく伝えることができます。そのため株主総会で使用すれば、短時間で会社の業績を分かりやすく伝えることも可能です。短い時間でメリハリのある説明をおこないたい場合は、動画での事業説明がおすすめです。
訴求力が高い
動画は視覚と聴覚に訴えることができるため、通常のプレゼンテーションでは伝えることができない訴求力があります。
特にベンチャー企業など、ブランドそのものが確立していない場合は、ストーリー性を意識した動画を制作することで、ストーリー仕立てで事業の思いや情熱を伝えることも可能です。感情に訴える株主総会を目指しているのであれば、動画制作がおすすめです。
株主総会の動画制作の問題点とは?
動画制作をする際には注意すべきこともあります。動画制作時に以下のポイントに注意をして制作を検討してください。
肖像権に配慮する
株主総会自体を撮影する場合は、肖像権に配慮をして撮影をしなければなりません。特に株主個人の顔が写ってしまう場合は、プライバシーを保護するために加工をしてください。無断で撮影をすると、株主個人から映像を取り下げてほしいと言われた場合に、動画を削除しなければならない可能性も考えられます。
株主総会自体を撮影するのであれば、参加予定の株主・投資家に事前アナウンスをおこない、トラブルを回避するようにしてください。
チープな動画を制作すると信頼感を失う
株主総会で動画を制作する際には、企業ブランディングに合ったコンテンツを制作しましょう。無料動画制作ツールやAIを活用した動画は、結果的にチープな動画になってしまう恐れがあります。
株主総会は企業の方針を株主にアピールする場であることを理解したうえで最適なコンテンツを制作してください。
株主総会の動画制作事例おすすめ10選
株主総会で上映された動画事例を10個リストアップしました
動画制作時の参考にお使いください
日産自動車株式会社 第123回定時株主総会
ヒビノ株式会社 第61回定時株主総会 事業報告[動画]
アルテリア・ネットワークス 第7回定時株主総会
第61期定時株主総会
第13回定時株主総会向け事業報告動画
新日本製薬「第34回定時株主総会」
ソフトバンクグループ株式会社 第44回定時株主総会 アーカイブ動画(2024年6月21日開催)
セレス 第19期定時株主総会 事業報告
グリー株式会社 完全オンライン株主総会 ~ご案内動画~
株主総会
株主総会の動画制作の種類とは?
株主総会でどのようなコンテンツを作るべきか判断できない場合は、他の企業がどのような動画コンテンツを制作していたのかをチェックしておくことをおすすめします。
次に紹介するものは、LUVASで実際に制作した含む動画で、株主総会で活用されたものを紹介します。
スライド型
事業説明や決算報告をする際は、スライドショーに動きをつけた動画がおすすめです。事業説明や決算報告などに記載された数値をわかりやすく示すこともできます。
スライドショーを株主総会中に放映することで、短時間で分かりやすく伝えることもできます。
スライド型の動画は、音声とスライドショーで構築することができるので、当日参加できなかった人向けに配信することもできます。可能であれば、動画ページに使用した説明資料を添付しておくとより理解力を深めることができます。
アニメーション
分かりやすさを重視するのであれば、インフォグラフィックをはじめとしたアニメーション動画の制作もおすすめです。伝えたい数値を示すことで、株主・投資家に対しインパクトを与えることが可能です。
プレゼン型
説明に特化した動画を制作したいのであれば、プレゼンテーション型の動画がおすすめです。これまでに紹介したスライドとアニメーションを組み合わせた動画と言っても良いでしょう。
動画は短時間で伝えることができる反面、視聴者が集中して見なければ重要な情報を見落としてしまう可能性があります。動画で概要を紹介した後に、登壇者が補足説明を加えることで、株主・投資家の理解力を深めることも可能です。
オープニング動画
株主総会をインパクトのある演出を付け加えたいと検討しているのであれば、オープニング動画がおすすめです。
株主総会の冒頭でオープニング動画を流すことで、会の始まりを示し、参加者の気分を高めることが期待できます。オープニング動画は1分以内でインパクトのある動画を検討してください。
表彰動画
株主総会で優秀な社員を紹介したい場合は、表彰動画の制作がおすすめです。また、自社独自に、会社の成長に大きく貢献した株主、投資家を表彰したい場合は、動画を作成し特別感を演出しても良いでしょう。
エンドロール動画
当日参加した方に感謝の気持ちを表したい場合は、株主総会終わりでエンドロール動画を流しても良いかもしれません。当日参加した株主、投資家の名前をしっかり記載しておくことで、特別感を演出することもできます。
エンドロール動画を制作する際に注意すべきことは、参加者の名前を正確に記載することです。誤字脱字があれば、信頼を失ってしまう恐れがあります。エンドロールに記載されている情報がないか、複数名でチェックをしておくことをおすすめします。
株主総会の動画制作に使える補助金・助成金とは?
動画制作は費用がかかり、制作費を捻出することが難しい方は、補助金や助成金制度を利用しても良いかもしれません。ここでは、動画制作に活用できそうな補助金・助成金についてまとめました。
小規模持続化補助金
20人以下の従業員(サービス業は5人以下)であれば、持続化補助金を活用して動画制作を行うことも可能です。
ただし、持続化補助金は広告動画制作が対象となるため、株主総会で株主、投資家に向けて新しい事業の宣伝につながるようなコンテンツでなければなりません。
事業再構築補助金
制作費を潤沢に確保したいのであれば、数千万円以上の補助金を受け取ることができる「事業再構築補助金」がおすすめです。事業再構築圃場金は、新分野への事業展開、業態、業種の転換などを支援する目的で作られた補助金で、コロナやインフレの影響で低迷した企業を対象に給付をします。
注意点は申請期限があることです。毎年4月中には応募を締め切ってしまうため、受給したい方は事前にリサーチしておくことをおすすめします。
その他 IT導入補助金
IT導入補助金もありますが、年度ごとに方針が変わり動画制作メインでは活用できない可能性があります。
2024年度のIT導入補助金は、インボイス関連の補助をメインとしているため、金融系のサービスを展開しようとしている企業以外は活用できないかもしれません。
注意点
補助金で動画制作をおこなうことも可能ですが、申請後の審査で落ちてしまうことも考えられます。
補助金をあてにして製作費を設定し動画制作を検討すると、失敗してしまう恐れがあるので注意が必要です。
動画制作は自社でおこなうべきかどうか
株主総会の動画を制作する際、自社でおこなうか外注先を選ぶかで迷われる方もいるかもしれません。自社で制作する際は、「リソース」「スケジュール」の2点がクリアしているかどうかをチェックしましょう。
動画制作は制作時間が必要です。短時間で動画を制作することも可能ですが、株主、投資家が求めないコンテンツを制作してしまう恐れもあります。スケジュールにゆとりがあり、動画制作の手順を知っている人が社内にいるのであれば、自社制作でも可能でしょう。
動画制作会社に依頼するメリット・選び方
動画制作を自社ではなく、外注しようと検討しているのであれば動画制作会社がおすすめです。
動画制作会社に依頼をすることで、次のようなメリットがあります。
スケジュール通りに制作が可能
予算を抑えて個人のクリエイターに依頼をする場合もありますが、クリエイターの都合によって、スケジュール通りにコンテンツ制作ができないことも考えられます。
動画制作会社は、制作チームを持ちスケジュール通り進行ができるので、株主総会に合わせて動画を制作できます。
依頼をするなら実績のある制作会社を
株主総会動画を依頼する際は、実績のある制作会社を選びましょう。可能であれば、株主総会で使用されることが想定されるさまざまなコンテンツを制作している会社がおすすめです。
株主総会で必要なコンテンツを制作してもらえるだけでなく、制作前に完成イメージを共有してもらうこともできます。慣れていない動画制作会社に依頼をすると、株主総会の空気感から伝えなければならないので、注意が必要です。

動画制作ならLUVAS
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